オーナ TANGOKUNサービス

原書の読み方  についてオーナの経験から少しお話をさせてください。

オーナが原書をそれなりに読み始めたのは大学生のころからです。もちろん専門書が中心でしたが、好きな本の 原書をぼちぼち手にとり挑戦し始めていました。本格的に原書に挑戦したのは社会人になってからで、 海外とのやりとりや海外の人との会議での発言などが頻繁におこるようになり、必要に迫られているうちに英語に 触れることが日常的におこりました。自然と原書を読むことが始まったわけです。

しかし抵抗なく原書が読めるようになるにはそれなりの遠い道のりがありましたので、少しでも皆さんの 原書挑戦にお役立ちできればと思い、つたない経験をまとめみます。

■ どうやって進めるのか5つの視点!

1、自分のレベルを正直に見極める:  自分のことを知りましょう。

・皆さんはもう原書や英語を読むという気持ちは人一倍強いと思います。ですから、何故読むのか、みたいな 禅問答は止めて、いきなり原書を読む為の  How To  的なことを書いていきます。

大事なことは継続できる気持ちになることです。その為には、いくつかのコツがあります。

1、それでも原書を読む目的をそれなりに確認しておきましょう。

・何故読むのかは今更必要ないと言っても、ある程度はその目標・目的、理由などは、自分なりに整理しておくと 継続しやすくなります。単に好きな作家を原書でよんでみたい、英語の書物を兎に角すらすら読めるようになりたい、 英語力を総合的につける読書をしたい、単語力を増やしたい、英語の雑誌( HBRやEconomyなど)を読めるようになりたい・・・。などいろいろとあると思います。

・私の場合は、英語力を総合的に付けたい、会話のレベルを上げたい、好きな原書をある程度辞書なしで読める 力をつけて原書を”楽しみたい”でした。特に海外出張や会議、アフター5での会食でちゃんと話題を提供するには 単語力や話題力が必要で、出張には数冊の話題の原書を持って、暇なときに悪戦苦闘しながら読んでいたものです。

・私の場合、英語力は普通の教育しか受けていませんから、普通のレベルです。中学、高校、受験の間に、単語を必至で覚え、すべて日本語に訳して 文法を覚えるということですから、長い英文があると大変でした。すぐ訳そうとしますし、日本語にすることばかり 集中し、辞書を引きまくり、単語帳作りの連続。英語を必至で勉強し、受験はなんとかクリアしても、ちっとも英語が  ”読めるようにならない”   ということにある日ハタと気づきました。

・英語を読むとは 「内容を理解する」ことです。ですから、理解の程度が異なれば読み方は変わりますし、知らない単語があっても それなりに内容が理解できれば、本質と関係ない単語は無視してどんどん進んでいいはずです。しかし実はこれが難しい。飛ばし読み できるくらいになると、もう結構読めているのです。初心者の時は飛ばし読みをすると肝心なところも飛ばし読み してしまい、結局内容がわからなくなります。

【まとめ】:まず原書を読む目標(目的)を自分なりに設定する。自分の語学力を正直に認識し、あるレベルまでは読む努力をしないとダメ でしょうか

2、精読は必要!:  あるレベルまではしっかり読み込むことが必要です。

・何でも上達するには基礎訓練や基本を徹底的に練習しますよね。スポーツでも楽器でも同じです。基本をしっかり 身に着けた人は上達も早いですし、結局時間がかかっても高いレベルまで行きます。すぐに本番に入りたがる人は 一件上達が速そうに見えても、到達レベルが低いところで止まってしまいます。

・英語ですから、プロを目指さないかぎり、苦痛に満ちた基本練習は嫌ですが、やはりある程度の練習は 要るような気がします。これが精読になります。理想を言うと、精読と速読を混ぜるのがいいらしいですがまず精読 について考えましょう。

・精読はずばり、しっかり読み込むこと。その為には 1、興味が持てて、自分のレベルを考えた原書を まず一冊選ぶ、2、その原書を辞書片手に読み込んでいく 3、知らない単語はしっかり辞書で引き、覚えていく になります。つまり原書の言っていることを 分からないまま置いておくのではなく、単語をしっかり調べ、必要な単語は整理し、頭にいれていくことが必要です。

原書の選び方でもう一つ理想的なことは、邦訳がある原書を選ぶことです。但ししっかりした邦訳がしてあることが 必要です。この邦訳をまず読み込んで内容を理解しておくと、格段に原書が読みやすくなります。また英語の原文と 比べ、あれ!と思うところが時々でてきます。(原文と訳が何となくしっくりこない!です)

・既に内容が頭に入っている原書を辞書片手にしっかり読み込んでいくと、読むことへの抵抗感が少なくなってきます。 結構読めるな!という気持ちになってくるとどんどん進んでいきます。この快感を味わうことが継続への 必須条件だと思います。

【まとめ】:読みたい原書を辞書片手にしっかり読んでいく。単語は覚える。原書は邦訳があると良い。両方読むと効果的。

3、多読は必要!:  沢山の英文に触れることが大切です。

・精読は基礎力をつける為で、英文への抵抗感、恐怖感を克服する為です。理解できるという自信をつけ、あとは 単語力や慣れが積みあがると読めるようになります。しかし精読ばかりしていると常に完全主義になってしまい、 分からなくても本質とは関係ないので飛ばしていこう、という気持ちになれません。いつもいつも精密に読んで いては本当に読めるようにはなりませんし、疲れて飽きてしまいます。

良く学校英語では、読めるが話せないという論評が巷で言われています。しかし私の意見では学校英語で 読めるとは思いません。辞書片手に逐一訳語で読んだとは言えないような気がします。日本語の書物を読む時に 時々難しい言葉や漢字がでてきても辞書片手に読む人はいないと思います。前後の文脈や飛ばしても理解できる 場合はどんどん飛ばして読み進みます。これが読んでいるということです。

・原書や英文も同じで、読んでいるというレベルになるには、少々わからないことがあっても内容が理解 できていれば先に進めるべきです。専門書は別ですが、読むのは内容を理解することで英文を逐一訳す ことではないからです。

・その為にも自分の興味とレベルにあった良い原書を無理せず沢山読んでいくことが上達の近道です。レベル については無理をせず、少し優しい英語で書かれている原書を沢山読むことが結構効果的です。沢山読んだという 満足感が自信につながり、更に読むという好循環につながります。時にはちょっと難しい原書も入れると 更に効果的です。

【まとめ】:自分のレベルを考慮した原書を選び、内容理解が重要で、わからない単語があってもどんどん読んでいくこと。

4、継続は必要!:  とにかく続けましょう。

・私の場合は、英語が好きだったことや、受験で結構英語を勉強したこともあり、いきなりペーパバックに挑戦 しました。マイケルクライトンが好きで、辞書片手に精読と多読(速読)を繰り返しました。邦訳も結構 ありましたから、邦訳で内容を頭に入れ、原書を読み、単語はしっかり調べることと、結構乱暴に読むこと も並行してやりました。また気に入った書物は、2回、3回と読み込んで、記憶に入れていったこともありました。

・難しい原書や、同じジャンルの原書ばかりだと飽きてしまうことがあるかもしれませんので、時には違う分野の軽い 原書を読んだり、過去に読んで気にいった原書を読み返す などして気分転換、リフレッシュすることをお勧めします。

・また、時にはすっかり原書から離れることも大事です。あまりこんを詰めてもストレスが溜まったりしますので 一旦離れ、また読みたくなるまで一切原書のことは考えないと言うのも案外効果的です。楽器でもスポーツでも、趣味 でもやりすぎると飽きが来ますし、上達も鈍化します。完全に離れることでまたやりたくなるタイミングで再開 するとグッとやる気が出て、進歩します。やらないことで罪?の意識をもたないこと。

【まとめ】:継続は力なり。時には忘れてリフレッシュ。

5、挑戦しましょう!:  たまには分厚い原書にも挑戦しましょう。

・ある程度原書を読み、単語もそれなりに増えたと思えた段階で、ちょっとレベルの高い、あるいは分厚い原書に挑戦すると 良いと思います。英語を読むということにそれほど抵抗感もなくなってきていると思いますし、知らない単語が出てくる ことへの変な恐怖感も消えてきていると思いますので、そのタイミングを自分で見計らい、「よし読んでみよう!」 と思える原書を一冊用意し、時間がかかっても制覇してください。読み終わったあとの快感は素晴らしいものが あります。満足感と自信が一段と上がります。

・私の場合は、好きな作家の長編を選んだり、ビジネス書ですと、旬で話題性のある400ページくらいある原書をじっくり 読んだりしていました。読み終わえた時の満足感は最高でした。また結構単語も頭に残っており、文脈と単語も紐ずいていたりして 得るところ大です。

【まとめ】:時には自分のレベルを超える原書に挑戦し対戦してください。達成感は格別です。

最後に

・日本人の英語への興味は少し過熱しすぎの様な気がします。正直自分の活動期間で仕事や、遊びで英語に困った、 あるいは、英語が下手で困ったと言う人はどれくらいいるでしょうか。ある調査では、英語をほとんど使う必要がない 環境で現役時代を終える人が80%くらいにも上るとの結果もあります。

・英語を使う人でも、話し言葉で外人と対等に近い状態で英会話の必要に迫られる人もどれくらいいるでしょうか。私の場合は 仕事でアメリカや欧州とやり取りすること多く、会話も読み書きも相当鍛えられました。まともに海外で英語でビジネスをするには 相当なレベルが要求され、TOEIC何点なんて指標はあまり意味がありません。実際私の知り合いでTOEIC満点近い人がサッパリ アメリカ人と意思疎通ができない現実を見たこともありました。

・中途半端な英会話ではなく、むしろ文献や書物を英語ですらすら読め、または英語で文書を書いて発信したりメールでやり取り できることの方が、社会ではものすごく役に立ちます。

・単語を辞書片手に引いて時間ばっかりかかったりすることも本質ではありません。これがTANGOKUN誕生の背景ですが、原書を 読めると確実に世界が広がります。邦訳の前に原書を読んだり、邦訳されない原書を読んだり、海外のWeb記事 など 抵抗なく読めることは、あまり機会がない英会話にエネルギーをかけるより遥かに価値があると思います。

TANGOKUNを有効に使い、一人でも多くの方に英語を読む楽しみを味わって頂きたいと思います。