オーナ TANGOKUNサービス

文書の文字数と単語数  の関係についてちょっと調べた結果をお見せします。

よく読まれている原書14冊を取り上げ、TANGOKUNの仕組みを使って単語数を調べてみました。その結果をグラフ として整理した図が下記です。横軸が英文の文字数、縦軸が使用単語数です。中学レベルの単語を含む場合と含まない 場合の2種類を作成してみました。

ちょっとばらついていますが、予想通り英文の文字数が増えると使用される単語数が増加します。

文字数と単語数の関係

■ このグラフから何がわかるか

1、使用される単語数:  どれくらいの単語が使われているのか。

・一般的な書物(200~300ページ)の原書は7万文字から13万文字で書かれているようです。もちろんグラフの文字数は 固有名詞、特殊語、造語などは省いていますので、標準的な語彙で構成される文字数です。全体ではもう少し増えると思います。 一般的な書物(7万文字から13万文字)で使われている単語数はちょっとばらついていますが、概ね3000~6000語、中学 レベルを除くと、2000~4500語くらいです。

・23万文字の書物はドラッカーのManagement(Revised Edition)です。この場合中学レベルを入れて7000文字が単語として 使用されています。中学レベルを除くと5600文字くらいです。この本は600ページくらいあるますので、意外に少ないような 気がします。もっと難解な書物では使用単語数は増えるかもしれません。

2、書物の比較で見えること:書物間でどれくらい単語が一致するか。

・ドラッカーの書物で比較してみます。文字数も単語数もほぼ近い、「エッセンシャル」と「イノベーションと企業家精神」の 本を調べました。単語の一致度は約70%です。

・次にドラッカーの「エッセンシャル」とGoogleの「How Google Works」を調べました。単語の一致度は約55%でした。当然著者が 違いますし、ジャンルも内容もかなり違う書物なので一致度は下がりますが、それでも半分近くは同じ単語を使っています。

ではドラッカーの書物5冊(Management、Effective Executive、Daily Drucker、Essential、Innovation & Entreprenureship) の総単語数はどれくらいでしょうか。約10000語でした。つまりこの10000語をマスタしているとドラッカーの主要な書物を読む為の 語彙は一応知っているということになります。中学レベルを除くと8200語くらいになります。この単語をもしマスタできれば 知識人として十分なボキャブラリーが獲得できるのではないでしょうか。

3、語彙力の定義:どのくらいの語彙力をつければよいのか

・読むための語彙力と話すための語彙力は異なります。話すための語彙力でも日常的なシチュエーションとビジネス交渉 みたいな厳しい場面では異なります。一般に言われているのは駆使できる単語は最低でも1000~2000語、聞いて理解できる単語 は3000語くらい必要ではと言われているようです。

・では読む為にはどれくらい必要でしょうか。恐らくジャンルによって全然異なる可能性があります。村上春木の「ノルウェーの森」と クリステンセンの「イノベーションの解」では45%しか一致しません。これがハリーポッターのような文学になるともっと一致度が 下がると思われます。

・つまりオールラウンドに対応できる語彙力を持つのは、現実的にはかなり難しいということかも知れません。私も初級者のころ やたらと単語を覚えて、原書に挑戦しましたが、いくら覚えても絶対に知らない単語が結構出てきて「一体いくつ覚えたらいいんだろう?」 といつもがっくりきていました。

4、ではどうするか:どのように語彙力をつければいいのか

・読むための語彙力について考えてみたいと思います。皆さんの読書は何でも読みたいというより、ジャンルや作者、あるいは 時代、など自分なりに読みたい目標が決まっているのではないでしょうか。村上春木を英語で読んでみたい、ドラッカーに挑戦したい 、あるいはHBRを定期的に読んでいきたい、PBで好きな作家に挑戦したい・・・。

・TANGOKUNの自慢ではないですが、読みたい書物にまず集中し、TANGOKUNを利用して、この本を読むための単語から征服しよう!という 考え方もありです。私の場合はドラッカーが読みたくて、ドラッカーの単語を集中して覚えていきました。上記でも書きましたが、 5冊のドラッカーを読むには10000語が必要です。しかし中学レベルはさすがにいらない、既にしっている単語はかなりあり、それを除くと かなり減らすことができます。普通の方であれば2000~4000語くらいマスタすればほぼカバーできるのではないでしょうか。

・すぐに読みたくなりますが、そこをじっと我慢してまず5冊分の単語帳を作り、知らない単語を事前にチェックし、頭に入れておくことで 驚くほどドラッカーの原書を読む抵抗感が下がり、読み進めることができました。もちろんドラッカーの書物を理解 するには、背景や歴史、経済など多面的な知識が必要ですが、英語的には随分ハードルが下がります。

5、最後に

・学問に王道無し! 英語にも近道は無いように思います。でも何のために英語をやるのかという基本に戻り、それをやり遂げることに 集中して少しずつレベルを上げることが結局近道になるような気がします。例えば、好きなビジネス書を選び、TANGOKUNですべての単語を 単語帳として整理し、全単語をまずマスタすると語彙力は飛躍的に向上します。単語を事前にマスタして読み進めるとその単語が使われている 文脈も理解できますから、単語の使い方がわかります。意味、文脈、内容が一度に理解でき、しかも本を読むということも達成できます。 是非一度試してみてください。

グラフを作成した時のデータを表にまとめました。

文字数と単語数の関係